36歳父親のエンジニアが転職をして気づいたこと
こんにちは、mkurokiです。
はじめに
実は今年転職をしまして、ゲームインフラという領域は変わらないのですが、勤める会社が変わりました。
転職をするのは3回目、新卒で入った会社から数えて4社目になります。
// Job Hopper とまではいかないかと思いますが、まぁまぁの転職回数になってきましたね。
36歳で転職をした共働き父親エンジニア/マネージャーという立場から、このタイミングで転職をするとどんな事が起こるのか、転職によって気づいたことなどを書いてみたいと思います。
もし似たような境遇で転職を考えている方の参考になりましたら幸いです。
※ 広義のソフトウェアエンジニアという意味で「エンジニア」という単語を使っています。
なぜ転職をしたか
転職の目的としては
- 一度マネージャーからプレイヤーに戻り、技術的な領域を伸ばしたい
というところです。僕は前職で4年ほどインフラチームのマネージャーを務めていましたが、一旦ある程度マネージャーとしてやれることはやれたかなと感じ、一段落したところで、これから先の自分のキャリアをどう積んでいくかを考えました。
おそらく最終的にはマネージャー方向に進むことにはなるかなと思いつつ、そこへ進んでいくための基礎力の一つとして、現状は技術力が手薄になっているな、と感じました。
そして、技術力が手薄になっている部分を補強したいと感じ、実際に手を動かすプレイヤーとして再度経験を積みたいと考えました。 (機会があれば、マネージャーとしてチャレンジした内容もどこかで記事にまとめてみたいです)
前職の会社では、残念ながらプレイヤーに戻ることはできませんでしたので チャレンジを含めて受け入れてくれた今の会社には感謝しています。
内定を頂いた会社はいくつかありましたが、楽しくゲーム作りのお手伝いができそうな会社、という点で魅力的でしたので今の会社を選びました。
また、たまたま知り合いで転職先の会社のOBの方もいましたので、この会社がどんな雰囲気なのか、自分にフィットしそうか、アドバイスを頂くこともできました。
人とのつながりがあると色々といいことがあるなぁと実感した次第です。
転職をしてみて
転職で大きく変化したこと
そして、その転職でどんな変化があったかというと、大きくは2つです。
- マネージャーからプレイヤーになった
- 中堅規模の会社から、より大きな規模の会社になった
といった変化がありました。まぁ当然勤務地なども変わってはいますが、細かいところは割愛。
余談ですが前職の最後は5月末最終出社という時期で、緊急事態宣言の真っ最中。ほぼ100%リモートワークで勤務していました。
最終出社日だけは、荷物などもありましたので物理的に出社しましたが、まぁ当然というかこのご時世のため送別会などはありませんでした。寂しい〜。
転職先での初出社は7月1日、入社後すぐにリモート比率高めでの勤務が始まりました。
36歳父で転職をして気づいたこと
若い頃の転職と比べると、家庭があり、子どもがあり、持ち家があり と 様々な面で転職が大変になってきているところがあるなぁという気がしました。
生活水準を変えないようにと考えると、給与を下げるという選択もしづらいですしね。
逆に言うと、家庭や子どもがいても働きやすい環境の会社であれば転職のハードルが下がりますので、ミドル層の中途採用を増やしたい企業には、こういった施策がプラスになるのではないかと思います。
以下、36歳の転職で感じたこと・気づいたことを箇条書きで書きます。
有休日数がどかっと減るのでがなかなかカツカツ
子どものいる家庭は、子の体調不良や、保育園の面談などで平日の休みが発生しがちですが 転職前なら潤沢にあった有給休暇が転職のタイミングでガッツリ減るので、結構カツカツになるなぁということがありました。
前職では「なんかあったら有休いっぱいあるし」で安心を得られていた部分は結構あったのかもなぁと気づきましたね。
有休復活まであとnヶ月で、残り日数があと何日だから、だいたい一月あたりx日か……みたいな計算を久しぶりにした気がします。
まぁでも、リモートワークと柔軟な働き方のおかげで、大したことのない用事(郵便物を出すとか、荷物を受け取るとか)で有休を使うことが減っているのでなんとかなっているかなと思います。
看護休暇みたいな制度もあるので助かってますし、そんなに心配はしていません。
逆に言うとこういった制度や働き方が充実した企業でなかったら、ちょっと辛かったかもしれません。
採用前に調べて/聞いておくとよさそうです。
リモートでの on boarding 大変
これはなかなか各社どこも苦労されているところではないかと思いますが、リモートでの on boarding は、やはりけっこう大変だったなと感じます。
リアルでの飲み会などもなかなか開催できず、オフィスに行ってもほとんどのチームメンバーは在宅なので、結局いまだに直接顔を合わせたことのないチームメンバーも結構います。
そんな中で信頼関係を築いて(ちゃんと信頼関係を築けているかはあまり自信がありませんが)一緒に仕事をする同僚としてチームに入っていく関係性を作っていくのは、なかなか大変でしたし結構時間もかかったかなと感じています。
コミュニケーションを増やすためにやってよかったことはいくつかあるのですが、その筆頭として、Slackの個人times channelを作ったことが個人的にはだいぶプラスに働いた気がします。
times channelで僕がアホなことを言っても、暖かく接してくれている同僚のみなさんのおかげでなんとかやっていけております。
マネージャーからエンジニアに戻るの結構大変
これはもうひとえに僕の実力不足のせいですが、コーディングや手を動かす場面、また業務上の技術的な問題解決にかなり時間がかかったり苦労したりしています。
転職先はそれなりに大きな企業でもあり、長年運用されてきたシステムもあり、ドメイン知識が必要な場面も多々あるのですが、そこも不足している上に技術的な力も足りてないので、まぁやっぱりある程度覚悟はしていましたが大変ですね。
これについては難易度の高くなさそうな課題から担当させてもらったり、プロジェクトに入る際に、インフラサイドのProject Managerに近い立場で入らせてもらい、得意分野を活かしながら技術を吸収させてもらうことでなんとかなっています。
理解のあるマネージャーや技術リーダーに感謝です。
家庭にもリソースを割かねばならない
こちらは僕の在宅勤務の環境上のこともありますが、定時を回ったあたりになると、家の中のload averageが上がり始め、子の夕飯風呂歯磨き寝かしつけみたいなタスクがわんさか出現します。
「これはワイも1coreとして稼働せねば処理が詰まってしまう!」みたいな状況が発生し始めるので、「残業をいっぱいしてどうにかする」みたいな手法が少々取りづらい環境になっています。
幸いにもフレキシブルな働き方ができる雇用条件になっていますので、一旦離席して子の風呂上がりを受け取り、保湿クリームを塗り、服を着せ、髪を乾かし、絵本を読み、妻にパスして業務に戻る、みたいなことも可能なので、そういったやり方もたまにしています。
共働きなのでできる限り妻の家事育児の負担量を減らしたいのですが、まぁ平日離席してのタスクは流石に上記くらいが限界なので、退勤後に洗濯をしたり、朝の保育園送りをするのとあとは土日の家事育児ボリュームを上げて、バランスを取ることを目指しています(それでもトータルはやっぱり妻の負担分がでかい)。
なるべく業務時間中の効率を上げるようがんばります。
健康を維持するの大事
現在37歳の僕は完全に中年男性目前なのでうっかりすると体重が増え、中性脂肪が増え、LDLコレステロールが増え、健康診断の結果に黄色信号が発生します。
健康を維持しないと質の高い労働を維持することもできず、ひいては家庭を維持する事もできませんので、体重を含めた健康管理も重要です。
転職後、なかなか運動や筋トレに時間を割くリズムが掴めず、体重は増加傾向にありました。
これはなんとかせねばと思い、まずは「運動をするぞ」という決断をせずとも運動ができる仕組みづくりから(決断はコストが高い)ということで、下記のようなルーチンを設定してみました。
というゆるい目標を設定してなんとか体重を押し留めています。土日は子どもと遊ぶところにパワーを持っていかれるので設定なしです。
もうちょい続けて、長期的なスパンで1ヶ月1kgくらい減ればええやろ、という感じにしたいです。
中長期的な目標を考えるのも大事そう
転職後に初めての目標設定を行う際、改めて今後どのような成長をしていきたいか、どんなキャリアを積みたいかを考えました。
やはりある程度のロードマップというか、マイルストンを設定してあと何年後にこうなっていたい、なのでそれまでの目標をこう設定する みたいな努力の方向性の定義をするのは有効そうだと思いました。
まぁありふれたやり方ではありますが、意識はしておきたいなという感じです。
おわりに
36歳父親のエンジニアが転職をして気づいたことはそんな感じです。読んでいただいてありがとうございました。
似たような境遇の方がどれくらいいるのかはわかりませんが、SDGsの目標を意識せざるを得ない社会になっていく流れはあるかと思いますので、家庭と仕事どちらも継続的な成長をするためにどういったアプローチができそうかを考えることは有用なことのような気がしています。
いい人生になるように少しでも前に進みたいですね。