Grafana Cloud で無料でお手軽外形監視を試した
はじめに:外形監視してますか?
こんにちは、mkurokiです
突然ですが、WebサイトやWebサービスの外形監視、してますか?
(参考:外形監視とは)
サービスが動いている環境の外側から包括的な監視ができるという点や、サービスが動いているクラウド側での大規模障害の際の検知など、外形監視を入れておくとなにかと便利なこともありますよね。
今回は、Grafana の SaaS である Grafana Cloud の Freeプランを活用して、無料で外形監視ができるよという話を聞いたので、個人サイトに導入してお手軽に試してみました。
ちなみに、Freeプランで試せる内容としては下記のようです
- 10,000 series for Prometheus or Graphite metrics
- 50 GB of logs
- 50 GB of traces
- 14 days retention for metrics, logs and traces
- Access for up to 3 team members
個人サイトで試すには十分な内容かなということで、手っ取り早く使ってみることにします。
導入手順
内容的にはこちらの公式ドキュメントに記載のあるものです。
Synthetic Monitoring という機能を使って、外形監視を導入していきます。
アカウント登録して Grafana Cloud のホームにログインするとこんな画面です
赤丸で囲んだ「Set up Synthetic Monitoring」をクリックして次に進みます。
Synthetic Monitoring のトップ的な画面に遷移します。ここから Synthetic Monitoring の設定に進んでいきます。
赤丸で囲んだ「Initialize the plugin」をクリックして次に進みます。
今回はサイトの外形監視ということで、Monitor your entire website の欄から
赤丸で囲んだ「Create a check」をクリックして次に進みます。
赤丸で囲んだ「New Check」をクリックして次に進みます。
ここで、監視先や監視方法の項目を入力していきます。
「Job name」に適当にこの監視の名前を付け、「Target」に監視対象となるサイトのURLを入力します。
「Probe options」内の「Prove locations」では、どこから監視をするかを選ぶことができます。いくつか好みで選択するとよいかと思います。
例えばサイトが動いているサーバーが日本にあるなら、Prove locations で日本とアメリカを選択すると、日本からのレスポンスタイムとアメリカからのレスポンスタイムにこれだけ差がある、といったことも見ることができます。
入力が終わったら「Save」をクリックして保存します。
これで監視設定の作成が完了し、監視が始まりました。
赤丸で囲んだ「View dashboard」をクリックすると、ダッシュボードが開きます。
最初はデータが無いので何も表示されませんが、時間が経つと徐々にデータが取得され、ダッシュボード上に様々な値が表示されていきます。
デフォルトでいい感じのダッシュボードが仕上がるので、ありがたいですね。
おわりに
ということで、無料の範囲でお手軽に外形監視ができるようになりました。
とはいえ、このままだと通知の設定がされていないので、サイトが落ちたとしても気づくことができません(ダッシュボードを眺めていれば気づくでしょうが)。
次はアラート通知の設定をやってまた記事を書きたいと思います!たぶん。